令和7年決算審査特別委員会総括質問

令和7年決算審査特別委員会総括質問

令和7年10月20日

自由民主党の高森喜美子でございます。自由民主党は令和6年度一般会計歳入歳出決算、特別会計の国民健康保険事業会計・後期高齢者医療会計・介護保険会計・老人保健施設会計・病院施設会計、それぞれの歳入歳出決算を認定いたします。款・項ごとの審査でわが会派の委員が指摘し、要望した点については、業務執行の上でご留意頂きます様お願い致しまして、総括質問にはいります。

台東区内部統制評価報告書について

始めに台東区内部統制評価報告書について伺います。

内部統制制度は地方自治法等の一部を改正する法律(平成29年法律第54号)により、地方公共団体における内部統制制度が導入され、令和24月から都道府県知事及び指定都市の市長には、内部統制に関する方針の策定と、これに基づき必要な体制を整備すること等が義務付けられ、指定都市の市長以外の市区町村長も方針の策定や体制整備等に努めることとされました。

本区においても、総務省のガイドラインにおける内部統制の基本的な枠組みを踏まえ、区の現状に即した内部統制制度を導入し、組織的かつ効果的に内部統制に取り組み、適正な業務執行の確保を図ってきたことは評価いたします。地方公共団体における内部統制とは、住民の福祉の増進を図ることを基本とする組織目的が達成されるよう、行政サービスの提供等の事務を執行する主体である区長自らが、組織目的の達成を阻害する事務上の要因をリスクとして識別し、評価し、対応策を講じることで、事務の適正な執行を確保することであると考えます。ガイドラインの定義では、(1)業務の効率的かつ効果的な遂行、(2)財務報告等の信頼性の確保、(3)業務に関わる法令等の遵守、(4)資産の保全の4つの目的が達成されるよう、リスクを一定の水準以下に抑えるために、業務に組み込まれ、組織内の全ての者によって遂行されるプロセスであり、基本的要素は(1)統制環境、(2)リスクの評価と対応、(3)統制活動、(4)情報と伝達、(5)モニタリング及び(6)ICTへの対応の6つから構成されます。令和6年度は各評価項目について内部統制は有効に機能していると評価されています。確かに令和6年度では決算に関わる重大なリスクは発生していないものの、報道発表した事務に関する事故等の概要と再発防止策は、公表されています。その報告書の中で事故の概要は明記されているものの、どうしてそうなったのか原因が明記せれていない為、再発防止策へのつながりが胸に落ちにくい表現となってしまっています。区民の方に直接影響のある事故などもあり、報告書を読んで原因が分かるよう具体的表現に改めるべきと考えますが区長のご所見をお聞かせください。

世界文化遺産継承と登録10周年の取り組みについて

世界文化遺産継承と登録10周年の取り組みについて如何います

国立西洋美術館がル・コルビュジエの建築作品の一つとして世界文化遺産に登録されて、9年が経過致しました。

世界文化遺産の建築物の価値を守るため、その周辺環境において、世界遺産委員会は、バッファゾーンを指定しています。当初、バッファゾーンは、上野公園の内側と認識しておりましたが、委員会報告でもありましたとおり、イコモスからの指摘により、範囲を東側に拡大し、現在の範囲に設定されました。国道4号線の外側の一部や、上野駅の南側中央通りの外側の一部までが含まれており、こうした情報が町の方たちにも伝わると、バッファゾーンが町の発展を阻害するのではないか、との懸念の声が聴かれるようになってまいりました。

特に高さの制限が疑問視されていることも確かです。上野は台東区の重要な商業地であり、今後のまちづくりの中心となる駅周辺ですのでそうした声も最もです。今年度はこうした声を受け、遺産影響評価マニュアルを作り影響を評価する際の基準・考え方を示したことは評価いたします。しかしながら影響評価マニュアルはご理解頂くことが前提で、実際の有効性は不確実であることは否めません。

とは言え、台東区に東京で唯一の世界文化遺産があることは意義深く歴史や文化を大切にする区民にとっても誇りであります。国立西洋美術館の世界遺産の意味は一見しただけで解る他の文化遺産とは大きな違いあります。ル・コルビュジエの建築作品近代建築運動への顕著な貢献世界文化遺産に登録された、ル・コルビュジエの建築作品群として推薦された7か国17の遺産にふくまれているためです。平成20年にフランス政府がユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出してからは、台東区世界遺産登録推進会議が発足し、民間では石山会長を中心に世界遺産登録上野地区推進委員会が発足し、官民挙げて推進活動が進められました。しかしながら世界遺産委員会の度重なる議論では、「情報照会」「記載延期」の決議がされ、フランス政府は資産保有国等と推薦書の修正を行い、平成28年の第40回世界遺産委員会が20世紀の近代建築運動に大きな貢献をしたことを認め、大陸を跨ぐ初の世界遺産となったのです。このような登録の経過を経る中で、近代建築の父と言われるル・コルビュジエの建築や功績を多くの区民の皆様と共に知ることが出来たことは世界遺産を継承していく上で大きな要素であります。また、西洋美術館を建築する理由となったのが、いわゆる「松方コレクション」です。松方幸次郎は長引く第一次世界大戦のころに川崎造船所の社長としてヨーロッパで船を売っていました。そのころに私財を投げ打って猛烈な勢いで1万点以上の美術品を収集していました。その中には浮世絵8000点、モネ、ゴッホ、ルノワール、ロダンなどの有名な作品がふくまれていました。日本には有名な画家がいても、一般の人が作品に触れる機会はありませんでした。西洋の絵画を日本の人に見て欲しいと、美術館を建築することが収集の目的でした。その後の不景気の影響で日本にあった美術品は競売にかけられ、ロンドンの倉庫に保管していた作品900点は火災で焼失してしまい、フランスに残してあったコレクションはフランス政府に没収されました、第2次世界大戦が終わりフランス政府に返還請求をした際に、美術品を置くのにふさわしい美術館の建設が求められました。本館の設計はル・コルビュジエが担当し、弟子である前川國男・坂倉準三・吉阪隆正が実施設計と監修に協力したのです。

来年、世界遺産に登録されてから、10周年を迎えます。

この機会を捉え、西洋美術館の歴史や建築的価値を再度周知し、ル・コルビュジエ建築遺産自治体協議会などとの連携を深め、文化都市として発展するためにどのように取り組んでいくのか、区長のお考えをお聞かせください

社会教育関係団体の連合体への支援について

台東区の社会教育団体は長年にわたり続けて活動されている団体が多く、組織を支えている方の年齢も高くなっている傾向にあると感じます。団体の数も一定数が維持されているものの新しい団体の加入がなく、無くなる団体があることから減少傾向にあります。区内の個別に活動している方々は連盟をつくり活動を広げる事に思い至らないように感じます。語学や俳句、フラダンス、編み物や手芸、和太鼓、輪投げ、太極拳、ヨガなど活動しているのですがそれぞれのグループを横に繋げサポートする仕組みを作れないものでしょうか?また現在活動している各連盟の助成金は、過去の財政健全推進計画によって15%削減されたままの現状にあります。郵送費を始め物価高の今日、活動の費用の捻出も大変という声を聴いています。事業助成を元に戻し物価高騰分を加算すべきと考えます。各団体が積極的に取り組めるようにきめ細かくヒヤリングをして頂き、情報提供や横に繋がりやすい仕組みを構築し、助成金についても増額すべきと考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。