令和8年第3回定例会 決算審査特別委員会 総括質問
令和8年第3回定例会 決算審査特別委員会 総括質問
令和8年10月21日

自由民主党の高森喜美子でございます。令和7年度一般会計他5特別会計の決算について認定する立場から、総括質問をさせて頂きます。
1集中豪雨への備えとしての止水版の普及・設置について
住宅や店舗、事務所などの止水版設置のための助成の開始についてです
今年は8月から台風が次々と発生し日本列島のあちこちに大きな爪痕を残しました。地球温暖化によるエルニーニョ現象の影響は、台風の発生時期、規模や進路にも変化を及ぼし、気象状況によっては同じ地域に長い時間雨を降らせる線状降水帯を発生させ、集中豪雨となって被害を大きくさせています。都市部においても、急な大雨は、排水が追い付かず内水氾濫を引き起こして、短時間のうちに床下や床上まで浸水してしまう被害が、名古屋市や千葉市で発生しています。東京では近郊の地下調節池が完成し、環状7号線地下調節池の整備の完成を待っているところですが、台風のみならず集中豪雨や線状降水帯の発生による被害はいつ起こるかわかりません。一度建物の中に浸水すれば、水に浸かってしまったほとんどを処分しなければならず、経済的損害と精神的ショック、片付ける労力も大変です。地下で営業している店舗では逃げ遅れれば命にかかわる事態になりかねません。本区では長年に渡り土嚢による止水を推奨し、区民に土嚢ステーションに取りに来て頂いたり、職員が届けに行ったりしています。土嚢は形が建物や床面に密着させられる利点はありますが、重い、保管場所に困るとの声も聞かれて活用の課題となっています。最近では止水版による防水の研究が進み、その建物の状況や設置者の状況により、選べるよう種類が増えて来ています。昨年の4定で中澤議員も簡易型止水版の購入費助成を要望されています。さらに進めて住宅や店舗、事務所など、建物の状況に応じて一番ふさわしい止水版の設置を検討して頂き、其の上で東京都の止水版設置補助金制度を活用で来るような区の制度を考えて頂きたいのですが、区長のご所見をお聞かせください。
① 区有施設における止水版の設置を、区の施策として計画的に進めることについて伺います
区有施設は新築された、いきいきテラスや特養では止水版が整備されているとの事ですが、それ以外では不十分で、1階が浸水すれは階段などから地下への浸水は容易に想像でき、電気設備やエレベータ装置への被害が心配されます。そうなる復旧にはかなりの時間が掛かり業務に大きな支障が出かねません。肝心な区有施設の防水対策をどのように考え、進めるのでしょうか?区有施設は小規模な倉庫や公衆トイレ等を除いいて134棟268施設があり、指定管理者制度を導入している施設は54施設となっています。どれも区民の皆様に利用され大切な施設ですが、施設管理者に任せて今日まで来ており、浸水対策は進んでいるとは言えません。止水版の設置により被害を免れ、また軽減されるのであれば区の施策として、計画的に、優先順を見定め、予算をつけて順次進めるべきと考えます。区有施設の浸水対策としての止水版の設置について区長のお考えをお聞かせください。
2上野駅周辺と東上野4・5丁目のまちづくりについて
①上野駅と周辺の都市再開発についてです
上野の各駅は一日平均の乗降客数がJR上野駅は約20万人、京成上野駅は約5万人、東京メトロ2駅で約19万人が利用していると見られています。これだけの人の流れは駅から駅へ、駅から街へまた上野公園へと絶えず動いている訳ですが、JR上野駅舎の整備は進んでおらず、中2階となる中央乗り換え通路は山手線、京浜東北線 上野東京ラインへ乗り換える通路ですが、頭がぶつかりそうな柱のような構造物が2重に立ちはだかり、多くの利用者が行き交う駅として異常な感じが致します。また。JR駅舎内の複雑な構造の為、乗り換え通路が大変分かりずらく、京成上野駅、銀座線上野駅、日比谷線上野駅への乗り換えは、聞かれても説明するのに苦労いたします。
整備が進んだのは、公園口の改札側と、このほど完成した中央改札前のコンコースの整備で、上野駅を「文化創造HUB」とし大屋根のコンコースをアートサイネージの空間として活用する方針を示しています。しかしながら、駅本来の乗客の乗り換えの不便や、駅舎内の危険な通路の改善計画は示されていません。歴史ある上野駅ですので訪れた人も、地元の私たちも誇れる安全、快適な駅になるようしっかりとした計画を示して頂きたいものです。さらに上野まちづくりビジョンに基づく、歩行者空間、広場などの余裕スペース、安全なタクシーへ乗降スペースと待機場所の確保など駅と街を繋ぐ周辺の都市空間の整備は待った無しの課題です。将来性と実効性のある整備にするために、どのように国、都、JR,東京メトロと連携し取り組んで行くのか区長のお考えをお聞かせ下さい。
➁上野駅周辺整備と連携した東上野4・5丁目のまちづくりについて
東上野4・5丁目には区役所を始め上野警察・上野消防署・ハローワークなどの公共機関があり、また、上野駅に近く、国道4号線と浅草通りの交差点で交通の利便性が高い地域であります,2001年頃から大規模地権者間で検討が始まり、2006年台東区都市計画マスタープランに基づき2013年にまちづくり方針が決まり2016年東上野4・5丁目地区まちづくりガイドラインを策定し、2017年地区計画の検討が始まっています。長年にわたりまちづくり協議会の皆様のご意見を伺いながら今日に至っています。今では将来更新が必要となる建物が数多くあり、更新時には必要な土地の確保が大変重要となります。旧下谷小学校跡地では今後、上野警察新庁舎と観光バスの仮設駐車場が整備される予定となっています、現在の上野警察署の跡地は区が所有し、この地域のエントランス街区として、街づくりの中心的地区となってまいります。現在は市街地再開発事業に向けて、準備組合が立ち上がり、区の権利床を含め様々な検討が進められています。先日、東京メトロの本社が仮移転しましたが建物や土地の活用方法は決まっていないと聞いています。そこで区長に伺います東上野のまちづくりについては、エントランス街区だけでなく、東京メトロの東上野3丁目の本社の敷地や東上野4丁目の車両基地の敷地を含め、周辺エリアの都市更新を大きく見据えた一体的な検討を行っていくことが重要と考えますが如何でしょうか?またエントランス街区については、将来的な公共的施設の再編を視野に入れつつ上野駅周辺のまちづくりの状況と合わせ、各エリアの地域特性や台東区全体への波及効果。区民の利便性、安全性の観点から、導入機能を検討する必要があると考えますが、如何でしょうか?ご所見をお聞かせください。
3カスタマーハラスメント防止の取り組みについて
① 「台東区カスタマーハラスメント対策基本方針」に基づく今後の取り組みについて
ハラスメントは相手を傷つける行為で、人権侵害にもあたります。パワーハラスメントは、知事のパワーハラスメントや市長のパワーハラスメントが報じられ、社会的に話題となった事で認知度が上がりました。パワーハラスメントを指摘されるまで、本人は気が付いていないところに常習性を感じます。カスタマーハラスメントに対する企業の対策は、今年10月1日施行の「改正労働施策総合推進法」によりすべての企業(事業主)において防止措置を講じる事が法的に義務化されました。具体的な対策としては1、組織としての方針の明確化と周知、2,相談体制の整備、3,事案発生時の迅速かつ適切な対応、4,悪質なケースへの抑止措置、5,プライバシー保護と不利益取扱いの禁止です。区ではこれまでも職員研修などでカスハラについて認識の共有や対応策について学んできていると思いますが、パワハラを認識できなかった知事や市長のように、ハラスメントをしている本人は、分かっていない事が多いことや、区には様々な職場があり、職場によって対応も変わってくると思われます。カスタマーハラスメントが発生し、被害にあった、または被害に遭いそうになった時に駆け込める窓口、体制が大切であり、適切な解決に繋がるよう、日頃からの実践的取組が必要と考えますがどのように取り組みますか?お聞かせください。また、カスタマーハラスメントとは何か、言葉の意味さえ一般的になっているとは言えません。区民の誰もが被害者になる事も、加害者になる事もないようポスターの掲示など、区民に届く丁寧な啓発も大切思いますが今後の取り組みについてお考えをお聞か下さい。
② 区内中小企業へのカスハラ対策をさらに進める方策について
中小企業や小売店、飲食店など全ての企業にカスハラ防止措置が「必ず取り組まなければならない義務」となりました。しかし実際の現場でどのように対応すればよいのかわからない、どのような準備をすれば良いか分からない等、の声が聞こえてきます。職種や従業員の規模によって悩みは違いますが、経営者の皆様や現場の責任者に最善のカスハラ対策について支援して頂きたいと思います。産業振興事業団を中心に具体的にどのように進めていくのかお聞かせください。
